体幹呼吸法用語説明

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体幹呼吸法は武術の身体作りの修行法が元になっています。
呼吸の仕方、基本動作も太極拳の要訣と同じ物を引用いたします。
トレーニングの参考にしてください。

■立身中正(りっしんちゅうせい)

全身を前後左右に傾けたり偏ったりすることなく、まっすぐな姿勢を保つこと。「立如平准、活似車輪」=立つこと秤の如く(立身中正)、動くこと車輪の如し(連貫円活)。脊柱は、ゆるやかなS字状を描いてまっすぐではない。太極拳の姿勢は、虚領頂勁、含胸抜背、尾閭中正により、脊柱を伸ばす。

頭頂に糸をつけ宙に引き上げると全身がスーっと下に垂れ下がる。その姿勢(上肢)を腰・骨盤で受け、下肢(太もも)で支え、その状態を保つ。またその状態を保って前後に移動していく。


■虚霊頂勁(きょれいちょうけい)

首筋の力を抜いて、軽く顎を引き、頭頂部を押し上げるようにして、頚椎を真直ぐにします。

■二目平視(にもくへいし)
顔が左右に傾かず、いつでも両眼が水平線になること。対象との距離を正しくつかめるようになります。
■沈肩墜肘(ちんけんついちゅう) 
  腕の構え。肩の力を抜いて下げ、肘を自然に落とします。

■含胸抜背(がんきょうばっぱい)  
(胸のまわりをゆったりとさせ、背骨を反らさない)

胸と背中についての要求を表した常用語で、胸は無理に突っ張ったり、縮めたりしないでゆったりとさせ、自然に伸びやかに保つ(含胸)。

背中は脊柱をまっすぐに伸ばし、背中の皮を引き上げ、「沈肩」と強調させて肩甲部や後背筋部を左右に、下方に伸びやかに広げる。ただし、丸めて猫背にしない(抜背)。

また、「含胸」と「抜背」は互いに関連しているもので、背中の筋肉は両腕を伸ばして開く動作に伴い、できる限り緩めて伸びやかにし、同時に胸部の筋肉は自然に緩めて緊張させてはいけない。こうして胸に「含」の意味が具わり、背も「抜」の形になり、従って胸肋間の緊張を免れ、呼吸調節も自然になる。

■尾閭中正(びろちゅうせい)
腰をゆるめ、尾骨の先端を内側にわずかに巻き込むことにより、肛門を真下に向け、臀部を後ろに突き出さないようにする。また、「立身中正」と併せて頭頂から脊柱の下までまっすぐ通して身体の縦軸を作るように意識する。ただし、巻き込みすぎて、「収胯」の要求から外れないように注意する。


■円襠(えんとう)
両足の股関をアーチ状に保つこと。たとえば、ダムや橋がアーチ形なのは、強い負荷に耐えるのに有効であるから。それと同時に、両足の股関節を丸くアーチ状にすることで、上半身の重量をしっかり支えることが大切である。


■鬆腰緩腹(しょうようかんぷく)
腰、腹をゆるめる
「一切の根源は両腰(腎)にあり」といわれ、重力を転換して使うためには足腰にそれを求めます。
■全身鬆開(ぜんしんしょうかい)
全身をリラックスさせ、身体のどこにも力みのないようにする

■三尖相照(さんせんそうしょう)
前方の手先と足先、そして鼻先の線が同一方向を指す


■用意不用力(よういふようりょく)
「全身すべて意を用い力を用いず」。全身をのびやかにし、いささかでも部分的な力を使わずに筋肉、関節、血脈をつまらせないようにしてこそ自由自在に変化させることができます。力を用いずにしていったいどうして力を育てるのでしょう?人体には経絡があり、地面のくぼみのようなものです、このくぼみが塞がれば水は流れません。
経絡に気を通すのです。全力を一部にこめれば経絡が塞がり気血が停滞し、動きもにぶくなり、わずかな力で引っ張られると全身が動揺します。力のかわりに意を用い、意が達すれば気も達するので気血が流れ、それが全身にしみわたりいささかも停滞しなくなります。そして正真正銘の内勁を得ることができます。
「極めて柔軟にした後、極めて剛堅になる」。熟練者の腕は鉄を真綿でくるんだようにな沈着さをもっています。


■上下相随
「その根は足にあり、腿から発して腰で主宰し、手指に形づけられる。足から腿、そして腰のすべてが完全にそろってなければならない」という拳論がこの上下相ともなうことです。手、腰、足、眼神経が一気に動かなかったり、ひとつでも停まれば全身が散漫になります。

■内外相合
「精神の指令により体が駆使される」。精神が常に目覚めていれば挙動も自然に軽快になり、動きはすべて開合虚実からなり、開とは手足をひろげることだけではなく、心もともに開き、合わせることも同様です。内外の心身ともに一気であれば隙のない身法になります。

■相連不断
力をいれず終始連綿とさせて、いつでもはじまりであり、循環きわまりないものです。「長江大河の如く、とうとうと絶えず」「運勁は糸をつむぐごとく」と拳論でいわれていますが、一気に技を貫くことをさしています。

■動中求静
静をもって動を制し、動ではあるが、益々静めるので緩慢なほど良いわけです。ゆっくりするとは呼吸を深く長く、静かに沈め、血行をすみやかに流すことです。細心の注意で体得していけばその奥義を得ることができます。