滋賀大学オーケストラ
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第4回定期演奏会によせて


 わがオーケストラが今回の定演に『運命』をやることになった。この話を聞いたとき、思わず旋りつが走った。なにしろベートーヴェンの『運命』である。交響曲第5番ハ短調作品67である。ダ ダ ダ ダーンである。本当にやるのかと思った。そのうちに「やっぱり止める」と言うのかと思っていた。しかし、とうとうやるのである。確かに以前ベートーヴェンの7番はやったことがある。第1回の定演のときである。だけどあのときは、第1回だったし、初めてのシンフォニーだったし、景気付けでこわいものしらずでやったのだ。そして、「ボロかくしのティンパニ」のお陰もあって、大成功だったのだ。しかし、今回はどうなるのだろうか。今から恐ろしい気がしてならない。何しろ、5番なのである。『運命』なのである。あのベートーヴェンが5年の歳月をかけて練りに練り上げて完成させた名曲なのである。7番はなくても、ベートーヴェンはベートーヴェンである。しかし5番がなくてはベートーヴェンはベートーヴェンではない。その『運命』なのである。カラヤンが、バーンスタインが、小沢が振った『運命』である。それをわがオーケストラがやるのである。よいことではないか。こうなったら度胸をすえて聞こうではないか。そして、どうせやるなら、わが滋賀大学オーケストラの運命をきり拓いてくれることを期待しようではないか。
顧問 吉田 修

御挨拶


 本日はお忙しい中、私共滋賀大学オーケストラの第4回定期演奏会に御来場項きまして誠に有難うございます。
 私共オーケストラは今年で結成7年目を迎え、定期演奏会もようやく4回目を数えるようになりましたが、相変わらず初心者が大半をしめ、人数不足や楽器不足など枝術・運営の両面において苦労の絶えることがありません。しかしながら、顧問の吉田先生や音楽監督の加納先生の暖かい御指導に支えられ、今日まで成長して参りました。
 今回の演奏会では、大胆にもべ一トーヴェンの大曲に挑むことになり、春ごろから練習を積み重ね、会場もそれまでの学内の講堂から市民会館の第一ホールヘ移して行うことになりました。このような演奏会を開催できることに部員一同この上ない喜ぴを感じております。末熟な点も多くお聞き苦しい部分もあるかと思われますが、日頃の練習の成果を十分に発揮し、皆様にとっても私共にとっても満足のいく演奏会になるよう精一杯頑張る所存です。どうか最後まで、ゆっくりご鑑賞項き、様々な御批判を承りたく存じます。
 最後になりましたが、本日の演奏会開催のために多大なる御指導・御協力を賜った諸先生方、並ぴに関係各位に厚く御礼申し上げると共に今後共より一層の御指導、御支援の程賜ります様、宣しく御願い申し上げ、御挨拶にかえさせて項きます。
部長 竹内秀樹

あとがき


 一年に亘る苦労がやがて終わろうとしている。「『運命』やってみようか」と話しが持ち上がったのがちょうど1年前。反対する者もなく、また賛成する者もないうちに話しが進んでいった。今から思うとどうしてこんな気持ちになったのやら。
 「止めたい」という気持ちはないこともないが、今はもう「やるっきゃない」そんな気持ちだけだ。シンフォニーは4年に1度のオリンピックと言われるクラブの現状。普通大学のオケと言えば部員が殺到すると言われるにもかかわらず万年部員不足。経験者不足。伝統がないのも事実だが、楽器がそろいつつあるだけに残念だ。今回の演奏会で広く滋賀大オケの存在を知ってもらえたらと思っている。
 幹部を引き継いで1年。全力で駆け抜けてきた。反対ばかりしてブレーキを掛けてきたのに結局アクセル全開のままゴールへ突っ込んで行きそうだ。オーバーヒートすれすれで来た日々。「いよいよ解放されるんだ。」と心待ちにしている。反動が出るよと言われつつ・・・。
 部員の調整、4回生の就職、相次ぐ退部、一向に上達しない技・・・胃が痛くなって、眠れなくって、腹が立って、何でこんなことをする気になったんだと後悔して、みんな信じられない人間不信に陥って、本当に精神的によくない1年だった。この苦労をいつか笑って流せるようになるのだろうか。
 さて、どんな演奏会になるのやら、恐いような気もするが、技術の不足した分は気合で補いたい。
 何よりも加納先生にはご苦労をおかけした。深く感謝したい。いいかげん、「投げ出してしまいたい。」と言われるのではないかと内心ビクビクしてきた。結局、最後まで面倒見ていただけ、今日の日を迎えられるまで引っぱっていただけたこと心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
 また、未熟な私達に快く広告掲載と言う形でご協力いただいた多くのお店の皆様、厚く御礼申し上げます。
 音楽は奥深く、難しく、大学4年間だけでは何ほども極められない。それだけ音楽は楽しい。そして楽器が好きだ。残りの方が少なくなった学生生活だが、それでも多いに音楽をやって行きたい。
(青山)