滋賀大学オーケストラ
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曲目解説


J.パッヘルベル  カノン ニ長調

 この作品は、3つのヴァイオリンと通奏低音楽器のために書かれたものである。今日では、弦楽合奏で演奏されるのが普通であるが、低音の声部(通奏低音)は、二小節の低音主題を28回にわたって繰り返し、高音の3つの声部は、ちょうど輪唱のように追いかけあって進むカノンの形をとり、明るく生き生きとした情感をかもし出す。
ヴァイオリン1 田中 伸雄
ヴァイオリン2 橋爪 千尋
ヴァイオリン3 堀尾 熱生
ヴィオラ 松沢 啓一
チェロ 松井 茂樹
コントラバス 川本 朗


J.S.バッハ  フーガ ト短調 BWV578

 バッハはオルガンのための独立したフーガを数曲書いた。この「ト短調のフーガ」もそのひとつで、主題の美しさと流暢な書法を特徴とし、バッハのオルガン曲の中でももっとも親しみやすいもののひとつである。これを管楽器用編曲によりお届けします。
フルート 西村 美左恵
オーボエ 千喜良 博
クラリネット 竹内 秀樹
ホルン 小田 敏行
チェロ 松井 茂樹


J.ハイドン  ピアノ三重奏曲 ハ長調 Hob15-3

 交響曲の父として名高いハイドンはピアノ三重奏曲の分野においても数多くの作品をのこしている。二楽章からから成るこのHob15-3もその内のひとつで、ヴェートーヴェンのハ短調交響曲を想わせるアダージョに始まり、最後のアンダンテにいたるまで、そのいたるところで“名人”の息遣を私たちに感じさせてくれる。
ヴァイオリン 田中 伸雄
チェロ 松井 茂樹
ピアノ 大島 ゆかり


J.ハイドン  木管五重奏のための喜遊曲 第一番変ロ長調

 フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)は、18世紀後半のウィーン古典派の中心人物の1人で、弦楽四重奏曲、交響曲などの器楽形式の完成に貢献した。また、近年では、宗教音楽、オペラの作曲家としても再評価されつつある。しかし、彼の生涯と作品の研究は、彼の書簡や記録がわずかしか保存されておらず、その作曲の膨大さがゆえにきわめて困難とされている。今日演奏する曲も、第二楽章もしくは、恐らく作品全体が、ハイドンの手によるものではなくて、彼の弟子であったヨーゼフ・プライエルが作曲したものである可能性が高い。
 交響曲を100曲以上、その他あらゆる分野の音楽を書いたハイドンの作品の中で、管楽器音楽というものはあまり重要な位置をしめしておらず、ほとんどが食卓用等の娯楽音楽として書かれている。ディベルティメント(喜遊曲)は、18世紀中期にあらわれた一種の器楽組曲であるが、そういった意味あいが強くよりいっそう自由な形式で成り立っている。
 第二楽章の「聖アントーニのコラール」はヨハネス・ブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲op.56」で使用されてる、かなりよく知られた旋律であり、最近では、テレビコマーシャル(どこかの建築会社の)のバックで流れているのでお聞き覚えのある方も多いと思う。
フルート 前田 英樹
オーボエ 千喜良 博
クラリネット 竹内 秀樹
ホルン 小田 敏行
ファゴット 社本 章利


J.ハイドン  おもちゃのシンフォニー

 ハイドンがある日の事、町から数個の玩具を買って来て楽員達に渡し、「さあ、これで交響曲の練習をしよう」と言ったので一同は驚いた。しかし演奏してみて、その曲が意外に立派なので、再び驚いたと言う。  この曲は古今の交響曲中でも二つと無い珍奇な編成の交響曲、即ち、ヴァイオリンとバスだけの三部を骨子とし、数個の玩具(ブリキ製のラッパ、カッコウ笛、うぐいす笛、うずら笛、振るとガラガラ音の出る円筒形の玩具、パチパチ音を出す玩具、太鼓、etc)を加えた編成で楽曲の構造も極めて小形であるが、しかしながら、小さくともソナタの構造を一応整えた、愛すべき交響曲である。この「おもちゃ交響曲」はこれまでハイドンの作品とされて来たが、最近の研究によって本当の作曲者はレオポルト・モーツァルトであることが判明した。それがどういうわけでハイドンの作品として発表されたのか正確にはわからないが、無名人の作品が有名大家の作品として発表されることは決して珍しい事ではなかった。  尚、L.モーツァルトの原作においては、もっとたくさんの楽章があり、そして交響曲とは名付けなかったのであるが、ハイドンが彼の死後。その中の三つの楽章を選んで配列し、交響曲と称した。
1stヴァイオリン 田中 伸雄

堀尾 熱生

斎藤 隆子


2ndヴァイオリン 橋爪 千尋

青山 公美

川畑 良成


チェロ 松井 茂樹

久郷 智津子


コントラバス 川本 朗
パーカッション 千喜良 博

松沢 啓一

竹内 秀樹

小田 敏行

西村 美左恵

野田 悦子


A.ケテルビィ  ペルシャの市場にて

 ケテルビィの代名詞化した曲だが、西洋人の考える東洋風のメロディーによって幻想的に描いたもの。ペルシャすなわち現在のイランは、かつて強大を誇ったペルシャ帝国の遺跡も多く、砂漠や荒野がほとんどだか、石油産地国の一つとしてイラクとともに注目を浴びていることは周知の通り。首都テヘランの南部区域にあたる旧市街は、いかにもペルシャ帝国時代を回想させる情緒たっぷりのせまい曲がりくねった街路で、そこの市場(バザール)はエキゾチックな情景として世界に名高い。この曲は、そんなペルシャの市場の幻想であり初めに東洋風とかトルコ風とか言われるリズムが出て、ラクダをひく鈴の音が聴こえ、乞食がお金をねだったりする声が歌われ、ついでチェロとクラリネットがものうい調子の旋律を奏するが、美しいペルシャの王女が市場に現れた情景であろう。
 道路には蛇使いや奇術師がさまざまなる芸を見せ、物売りは珍しい各地の産物を売る。そこへ回教主が市場を通り抜ける行列がさしかかり、乞食の歌声が聴こえる。王女は乗り物で優雅に去り、隊商たちは砂漠へと去って行く。静かに曲は終わりに近づき、突如激しい強奏で結ばれる。

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