|
|
| J.パッヘルベル カノンニ長調 |
パッヘルベルによるこの愛らしい小品は、私たちの定期演奏会のオープニング・テーマとして、昨年に引き続きプログラムの冒頭を飾っている。親しみやすい旋律をもつこの曲も、実は低弦泣かせの曲で、2小節の全く同じ動機を最後まで延々とくり返すだけの低弦奏者は、ちょうどラベルの「ボレロ」のスネアドラム奏者と同じ思いをすることになるのである。
| ヴァイオリン1 |
田中 伸雄 |
| ヴァイオリン2 |
青木 宣世 |
| ヴァイオリン3 |
堀尾 熱生 |
| ヴィオラ |
小柳 義和 |
| チェロ |
松井 茂樹 |
| コントラバス |
吉原 紳悟 |
|
|
|
| G.F.ヘンデル 2つのオーボエと通奏低音のための3つの小品 |
譜面によれば、この曲の通奏低音にはファゴットを用いることになるのだが、この演奏においてはチェロとコントラバスを使用している。これにはいったいどんな意味があるのかといえば実は大した意味などはなく、もっと言ってしまえばこの文を書いている本人、今のところこの曲をまともに演奏したことなどないのである。いったいどんな演奏になることやら・・。
| オーボエ1 |
千喜良 博 |
| オーボエ2 |
吉田 裕明 |
| チェロ |
松井 茂樹 |
| コントラバス |
吉原 紳悟 |
|
|
|
| G.F.ヘンデル 合奏協奏曲作品6の1 |
ヘンデルの作品のうちでも、演奏会のプログラムに比較的よく取り上げられるこの作品6の1は、全部で5楽章から成り、全体的に、私たちに軽快な感じを与えてくれる。この合奏協奏曲という形式は、バロック時代の典型的な器楽形式の一つで、複数個の独奏楽器と、管弦楽との協奏のための楽曲であり、作品6−1の場合、3つの独奏楽器(ヴァイオリン2、チェロ1)と弦楽とから成っている。作曲されたのは、1739年、ヘンデル54歳の作品である。
| ヴァイオリン1 |
田中 伸雄 |
| ヴァイオリン2 |
青木 宣世 |
| チェロ |
松井 茂樹 |
|
|
|
| J.S.バッハ ブランデンブルグ協奏曲第1番へ長調 BWV1046 |
ヨハン・セバスチャン・バッハの作品群は、その性質上、いわゆる「宗教音楽」と、そうでないものという二つの大まかな群に分けることができる。前者にはマタイやヨハネの受難曲・他の作曲家を全く寄せつけない分野であるオルガンのための曲たちが、後者には有名な管弦楽組曲やヴァイオリンやチェロのための無伴奏の作品群が主として含まれることになる。
ところで、このブランデンブルグ協奏曲の第一曲目であるが、これはどちらかと言えば後者に属するものである。古典的なもののもつ、特有の明るさ、華やかさを持つ一・三楽章、ちょっとした舞曲風の四楽章に目を向ける時、私たちはそのことを一層強く感じざるを得ない。しかし、そんな中にあって、第二楽章を耳にする時、私たちはそこにどこか中世的なもの−バロック時代もちろん、ルターによる宗教改革までも一気に飛びこえた−を感じることになるのである。
バッハの中のの中世、バロック音楽における中心的存在としてのバッハというだけでなく、ゴシック的なものを内に秘めたバッハ。この、内なる二面性に目をむけることによって、私たちは、よりバッハ的なものに触れることができるのではないだろうか。
|