滋賀大学オーケストラ
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曲目解説


J.パッヘルベルカノン二長調

 この作品は3つのヴァイオリンと通奏低音楽器のために書かれたものである。下の声部(通奏低音)は2小節のきまった動きを繰り返しているが、上の3つの声部(ヴァイオリン)はちょうど輪唱のように追いかけあって進む力ノンの形をとり、明るく生き生きとした情感をかもしだす。
 なお、この演奏において通奏低音はヴィオラ、チェロ、コントラバス、チェンバロを使用している。


J.S.バッハ2つのヴァイオリンのための協奏曲 二短調BWV1043より
第2楽章ラールゴ・マ・ノン・タント

 この曲はおおよそ1718年、バッハのケーテン時代にかかれた作品であるといわれている。様式的に著しい近似性がみられるため、合奏協奏曲から進化したものと考えられており、イタリア協奏曲のパイオ二ア、トレルリの強い影響をうけているともいわれる。
 2楽章はのどかで抒情的な楽章で、旋律をのぴのぴ歌わせているのが素晴らしい。形は自由な3部形式といえよう。
(本日のソロ演奏は第1ヴァイオリン田中紳雄、第2ヴァイオリン横井隆幸でお送り致します。)


L.V.ベ一トヴェン 交響曲第7番イ長調 作品92

 この曲は1811年から約2年かけて、特に11年の秋から12年の6月にかけて作曲された。第6交響曲が完成された1808年からおよそ4年の歳月をおいてこの交響曲作曲である。
 この時、ベ一トヴェンは同時に3曲の交響曲を作曲中であり、あとの2曲は8番と9番であると言われている。
 「第9」か完成されるまでには尚10年余りの年月を置かねぱならないにしても、この3曲を同時に構想していたことは、第7交響曲を理解するにあたって大きな意味かあるだろう。
 第1楽章は序奏付のソナタ形式で書かれており、いかにもべ一トーヴェンらしい堂々とした音楽である。
 第2楽章は葬送行進曲である。このことに関しては次のような2つの見解がある。ひとつは、当時∃一ロッパを覆っていたナポレオン戦争による多くの死者を悼む葬送の音楽であるというもの、もうひとつはギリシャ・ローマ的英雄世界の葬送音楽であるというものだ。
 1803年当時の幾つかの葬送行進曲が死に関連づけて生み出されている点などにより、べ一トーヴェンは第7交響曲においても、いにしえの世界に想いを馳せていたのであろう。
 第3楽章はスケルツオ的性格の楽章である。2楽章とは形式の点でともにababaという構造をとって一致している。内容的にはaとbという性格の異なる2つの部分を交互させることによって音楽的感興を高めようとしている。
 第4楽章はソナタ形式をとってはいるが、第2主題の性格はむしろ弱く、バッ力ナール(バッ力スの祭典)そのものといってもよいであろう。その求心性にいたってはもはや見事としかいいようがない。